仙台ソフトウェアテスト勉強会〜エンジニアのためのQA研修〜
2017年1月28日に「仙台ソフトウェアテスト勉強会?エンジニアのためのQA研修?」として境野さんにお越し頂き勉強会を開催しました。
勉強会では株式会社ガイアックスにて新人エンジニア向けに実施している「QAレクチャー」を再演頂く形で進行し、ソフトウェアテストの基礎を解説いただきながら『QAって何やってるのか』、『品質が高いものを作るために何を考えればいいか』といったことを中心にお話いただきました。
■第一章:イントロダクション
品質、品質保証、テストって?
当たり前品質、魅力的品質のお話から
ガイアックスでは当たり前品質を確保する為に作った人と別の人がテストする
テストしている内容はどんなことかお話いただきました。
品質保証=テストではなく手段の一つ
テスト以外に品質をあげる手法はある
テストはなにやっているのか。
・仕様理解し必要なテストをイメージ
・テストケース作成
・テストを実施
・バグトラッキング
■第二章:テストをやってみよう
テスト実施ワーク、バグって?
実際にガイアックスさんの研修で使用している、研修用のイベント登録システムを使っての
テストのワークを行いました。
まずは仕様書を見ないでテストを行い、その後仕様書を見てからのテストを行うことによって
開発者視点としては以下が大事だと言う話をしていただきました。
・作るものを正しくQAに伝えることが大切
・ドキュメント化が基本だが、全ては表現できない
そして、密なコミュニケーションをとり意図や熱意を共有することが大事
【バグとは】
■一般的には
プログラムの誤り
プログラム開発者が行ったミス
■ガイアックスでは
仕様と異なる動き
通常有すべき性質を備えていない
テストはバグを見つけて終わりじゃない
バグの一生
開発者が修正でおわらない
QAが確認してCLOSEする
修正確認、リグレッションテストまでやって終わり
実際の業務では「仕様書の抜け盛れをどれだけ実装前に指摘できるか」が重要
バグは後工程で見つかるほど修正コストが上がる
仕様書レビューのポイント
①こんなときはどうなるの?
②こっちのほうがいいんじゃないの指摘
をどれだけあげられるか
①については全体像がなにで、抜け漏れはないのかが大事
【テストすべきポイント】
その機能、画面でどんなテストするか
フォーム
操作
システムのないようによって代わる
create/read/update/delete
仕様を考える人も、コードを書く人もDが抜ける。
例えば SNSアカウント削除したら投稿、他人へのコメント、友達関係どうする
投稿がシェアされてたら、イベント会社医者だったら
削除後、同じアカウントで再登録できるか
■第三章:QA/テストについて知ろう
ソフトウェアテストの7原則、ソフトウェアテストの分類、テスト技法など
組み込み vs web
①プロジェクトあたりの、コスト 人数 期間がちがう
■求められる品質
【組み込み】
設計段階から、失敗が許されない
【web】
すぐなおせる
個人情報については重点を置く
小機能・短期間で公開してシェアをとる
QA×開発
開発者とQAは対等な立場
組み込みでは品質保証部のほうが権限が大きい場合もある
QAと開発は向かい合って対立しているのでなく、
同じ方向をむいているもの。
いいものを世の中に出そうという想いは同じ
デジカメで学んだこと
人が増えるとプロセス強い
メリット
誰がやっても一定以上の成果。
工業製品の量産とか得意。
デメリット
変化に弱い プロセスを守るが正義となってしまう
組織の硬直化
境野さんとしてはプロセス重視の世界から WEBの世界に来て自由すぎて驚いたとのこと
■所感
新人研修の内容を基にしていただいていた為、基本から丁寧に話をしていただいた結果
最後の質疑応答も質問しやすく盛り上がりさまざまな質問が飛び交いよい勉強会でした。
私個人、組み込みのテストから入り、現在ウェブの検証をやっており似たような境遇であるある話があったり、開発経験がなく、検証していく上で開発知識はどこまで必要かということを最近考えていたところに境野さんの開発修行の話、開発するテストとQAのテスト違いなどを話していただけ大変有意義な勉強会となりました。
【講師プロフィール】
境野 高義 氏
株式会社ガイアックス技術開発部に所属。
組み込み系(デジカメ)のソフトウェアテストを7年経験。
2009年、ガイアックスに入社し、QAチームの立ち上げ、運営を行う。
直近はグループ会社であるアディッシュ株式会社にて業務改善や運用改善を行っている。
過去の発表資料
「WebのQAを5年間運営してみた」
http://www.slideshare.net/takayoshisakaino/ques5-gx
■最後に
JaSSTTohokuでは5月に「育成」をテーマとしたシンポジウムを開催いたします。
ぜひ参加ください!
(菅野)