JaSST Tohoku実行委員ブログ

JaSST Tohoku実行委員のあれこれを載せていきます、たぶん、きっと。

JaSST'18 東北 いよいよ今月開催です!

こんにちは、JaSST東北実行委員会の@mhlyc です。

 

いま、JaSST'18 東北に向けて着々とワークショップ準備中です!

HAYST法について理解を深めてきた我々ですが、ワークを繰り返すたびに発見があります。

 

学習に関して、よく言われる言葉として「〜周目の理解」というのがあります。

初めは全くわからないのが、「少しわかる!」となり、それが「完璧に分かったぞ!」となるのですが、それがまたひっくり返されて「やっぱり全然わからない……」というループを繰り返して理解を深めていくという考え方です。

f:id:jasst_tohoku:20180508235319j:plain

例えば、HAYST法で扱う要素の中に「6W2H」というものがあります。

最初、実行委員の中で「これは全然わからない!」となったのですが、ワークや議論を通して徐々に、参加者にも伝えられるくらい理解を深めることができました。

他にもHAYST法では様々な概念や考え方を扱いますが、いずれも参加者の方にわかりやすく伝えられるよう、試行錯誤を重ねています。

実行委員全員で、全力を挙げてワークを製作していますので、参加される方は楽しみにしていてください!

予習のポイント

以下の本が参考になるかと思いますので、お時間ある方はご一読ください。

事例とツールで学ぶHAYST法

また、こちらは当日ご登壇いただく秋山さんのHAYST法に関するツイートをまとめたものです。

togetter.com

それではJaSST東北参加されるみなさま、当日お会いしましょう!

今回参加できなかった方も、後日レポートが公開される予定ですので、内容についてはそちらの公開を楽しみにお待ちください。

2018 JaSST東北 懇親会のご案内

おばんです! 宴会部長の村上です。

今回は、懇親会の会場を紹介します。

懇親会の会場は、仙台駅から徒歩1分??の伊達のいろり焼き 蔵の庄です。

JaSST東北懇親会では、お馴染みとなりましたが、今回駅前店と言うことと、会場から直ぐということで、アクセスがかなり良いです。

kuranosho.jp

名物メニューの「天までごぼう」は今回も出ますので、是非ご参加下さい。

ところで、「天までごぼう」の小ネタなんですが、「天までごぼう」の発祥は、私はてっきり 蔵の庄 だと思ってましたが、先日名掛丁にある蔵の庄系列のビアフェスタの25周年記念のパーティに行ったとき、実は、ビアフェスタが発祥だった!という話を店長から聞きました。少し驚きました??

ということで、本会の準備も着々と進んでおりますので、本会、懇親会ともに期待して下さい!

それではまた。

JaSST東北2018、満員御礼です!

こんにちは、もりともです。

すっかり春めいてきましたね。仙台の桜も満開です♪


さて、JaSST東北2018の募集を3/28に開始したところ、開始早々申し込みが後を絶たず、なんと4/6には満員となりました!パチパチ👏

わずか10日間で満員になるなんて嬉しい限りです!

ありがとうございます!!


HAYST法の注目度の高さが分かると共に、モデレータをする我々にとっても非常にプレッシャーのかかる状況ですが、

それを力にして楽しく盛り上がるような会にしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


先日も実行委員会では、実行委員会メンバーのいる岩手県滝沢市にてワーク(モデレータ)練習会を行いました。

実行委員会間の認識を合わせ、細かいところを詰めて行きながら徐々に良くなってきていると思います。

f:id:jasst_tohoku:20180408140617j:plain

(滝沢会の写真)


今月もラストスパートで準備を進めて行きたいと思いますので、是非楽しみにしていてください♪

JaSST東北流ワークショップの作り方

こんにちは!JaSST東北実行委員のMayです。

JaSST'18 Tohokuは2018年5月25日(金)にHAYST法をテーマに、ワークショップを開催します。

2年前のJaSST'16 Tohokuで初めてワークショップづくりに挑戦し、その大変さと得るものの多さを実感し、隔年でワークショップを作ろうという方針になりました。今回のブログでは、その舞台裏をご紹介します。

JaSST東北流ワークショップの作り方

テーマ決め

テーマは企画メンバーが「学びたいこと」を出し合って決定します。と言っても、JaSST東北では「テスト設計とはなんぞや」という疑問を常に胸に抱いておりますので、選択肢はだいたい決まっています。

まずは各自で勉強

書籍や公開資料をもとに、基本的な理解を深めます。使われる用語や手法をあらかじめ理解しておくことで、議論に入りやすくなります。今回参考にした書籍はこちらです。

honto.jp

www.kinokuniya.co.jp

みんなでやってみる

ワークにすることは置いておいて、実際に手法を使ったテスト設計をやってみます。頻度は月1で、土日のどこかを使って集まっています。今回は、JaSST'17 Tohokuが終わった2か月後、7月から始めました。12月で5回目になります。

実際にやってみると、たくさんの疑問が沸いてきます。疑問点はスプレッドシートにまとめておきました。解決した疑問は、躓きポイントとして記録しておきます。

教えてもらう

今回のワークショップを開催するにあたり、HAYST法の生みの親の一人である秋山浩一さんにご協力いただけることになりました。やってみた中で見つかった疑問点をメールでご回答いただいた他、講師として仙台にお呼びして、直接教えていただきました。

秋山さんにお越しいただいた9月の勉強会では、実行委員みんながモヤモヤし続けていた「Whomの謎」「有閑マダムの謎」が解消されて、HAYST法の後半のプロセスに進むことができました。基調講演も含めた、JaSST東北当日のだいたいの流れも見えてきました。

持ち帰ってもらいたいことを決める

ワークショップを通して、「誰に何を持ち帰ってもらいたいか」を決めます。現在進行形なのは、まだ決まっていないからです。HAYST法は複数のアクティビティで成り立っており、テスト設計には多くのステークホルダが登場します。おおよその方向性は決まってきましたが、「これ!」と決まるまではもう少しかかりそうです。

ワークの内容と時間配分を決める

実際に自分たちでワークをしながら、どんな内容をどのぐらいの時間でやるのか、決めていきます。テスト対象のすべてのテスト設計をするとなるとボリュームが大きくなるため地域ジャスト初の2日開催も検討しましたが、集客を考えて1日で収まる範囲に絞ることにしました。HAYST法の全体像が見えることを保ちつつ、ポイントを絞っていく方針ですが、濃密な1日になりそうです。こちらも詳細が決まるのはもう少しかかりそうです。

プレゼンテーションとモデレートの練習

ワーク内容に集中してもらうため、「何をすればいいのか」「どのぐらい時間を使っていいのか」などの指示は明確にしておきます。また、時間が限られた中で、手が止まったりやり直しになってしまってはもったいないので、実行委員がサポートできるようにしていきます。

VSTePをテーマに開催したJaSST'16 Tohokuは、テーブルごとに班としVSTePによるテスト開発を行いましたが、班ごとに実行委員を1人つけました。あくまで主役は参加者なので、こちらから答えを提示するのではなく、みんなに考えてもらえるようにしなければなりません。参加者が躓くポイントは、ワークを作っていく中で実行委員自らが体験していることが多いです。事前に一覧にまとめ、開催前に振り返りを行いました。

班決め

グループワークをする場合、班を構成するメンバーがワークの結果を左右することがあります。様々な背景を持つ人が集まるJaSST東北では、「同じ会社の人は違う班に分かれる」というルールに従って席についていただくようお願いしています。

1つの班に同じ背景を持った人がいると、暗黙知の説明がないまま話が進みかねません。そのため、あえて背景の異なる人同士で集まってもらうようにし、質問しやすいようにしています。参加者にとっても、普段接することがない方々と話すことで、会社や立場の違いによる気づきも得ることができると考えています。

開催日当日

ここまでの準備でやってきたことを信じて、やるのみです!モデレーターが自信を持たなければ、参加者が不安になります。自信を持って対応することが、成功への鍵だと思います。

まとめ

ワークショップを作るポイントは、

  • 作り手が内容を十分に理解すること
  • 参加者が迷わないようにすること

が挙げられると思います。これは経験則から導いたものなので、他にもあったらぜひ教えてください。

作り方のほとんどは、2年前、JaSST'16 TohokuでVSTePをテーマにしたときに、VSTePの生みの親である にしさん から学んだものです。開催1か月前に「みんなが参加者に持ち帰ってもらいたいものはなに?」と問いかけられて、全員の回答が一致しなかった時には絶望しました(笑)詳細はまたいつか、ブログで紹介できたらと思います。

みんな来てね!

こうやって作ったワークが、2018年5月25日(金)に仙台で日の目を見ます。みなさんのご参加、お待ちしています!

 

ペルソナのコツ

こんにちは。東北実行委員アドバイザの@nemorineです。


皆さんは開発やテストでペルソナを作ることがありますか?
作っているとしたら、どうやって、どこまで作りこんでいますか?ガイドラインはありますか?今回は自分が思うペルソナの作り方について考えていきたいと思います。

それでは最初にペルソナ定義を見ていきましょう。

ペルソナ(心理学)~ Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%8A_(%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6)

ペルソナデザイン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3


元々は心理学の用語であの有名なユングが使っていたんですね。
マーケティングなどでは『最も重要で象徴的なユーザーモデル』とのことです。

作るメリットは・・・

「ペルソナ」導入により得られる4つのメリット

  1. 一人の顧客像に対するデータを徹底的に分析することで、ユーザの実態に対する理解が深められる
  2. 「思い込み」や「関係者間の意識のズレ」を防ぎ、精度の高いユーザ視点を持つことができる
  3. 担当分野の異なる関係者間でも、同じ顧客像を常に意識することが容易となるため、議論の質が高められる
  4. 価値観の多様化とニーズの細分化が進む中、ユーザの本音を理解し、コミュニケーションを深めていくために効果的である

参考) https://smmlab.jp/?p=20107


自分もテスト設計コンテストのときに作りましたが、どこまで作ればいいのかというのがモヤモヤしていました。

さてそれでは実際によくありがちなペルソナを作ってみましょう。

電気ポッドを使うペルソナ その①

尾湯 沸(おゆ わかす)
北海道大学の学生。
出身は音威子府で現在は札幌の麻生で一人暮らし。年上の彼女を絶賛募集中。
バイトはファミレスで深夜勤務を週4で頑張っている。
カップラーメンが好きで1日少なくとも1食はカップラーメンを食べる。毎月実家から30個のカップラーメンを送ってもらっている。
趣味は貧乏旅行で、一年に一回はバックパックでアジア諸国を回る。


それではこのペルソナの問題点を挙げてみましょう。

  • 作るときにユーザーの声や統計情報などを参考にせず、自分の経験や思い込みで作っている。
  • ペルソナに書かれている情報のほとんどが製品に不要な情報である。
  • 特化しすぎていてカップラーメン専用ポッドのようなペルソナになっている。
  • そもそもこのような行動をする人が極少数である。

どうしても作っていると詳細設定をするのが楽しくなってしまうんですよね。。。
JaSST北海道で楽天の川口さんに会ったときに、どこまで作ればいいのかという疑問をぶつけてみたのですが、『ペルソナは検証可能じゃなければならない』という回答をもらいました。
ペルソナはあくまで仮説ですので、川口さんの言葉は当たり前なのかもしれません。ただ自分はこの回答でかなりスッキリしました。上記のペルソナも行動様式が似ている人を集めるのは不可能に近いと思います。

まずは不要な情報を削除して、シンプルにしてみましょう。

電気ポッドを使うペルソナ その②

尾湯 沸(おゆ わかす)
大学生で現在は一人暮らし。
毎朝コーヒーを飲む。週に少なくとも3食はカップラーメンを食べる。
使い終わった電気ポッドのお湯を捨て忘れることがよくある。

 

ポッドに関わる情報はありますが無味無臭すぎますし、あるシチュエーションでどういう判断や行動をするかは分からないですよね。もう少し性格やこころの奥に持っている欲求を付加していきましょう。

電気ポッドを使うペルソナ その③

尾湯 沸(おゆ わかす)
大学生3年生で現在は一人暮らし。彼女はいない。
朝、頭をスッキリとさせるために毎朝コーヒーを飲む。
好きな食べものはラーメン。外食もするが、少なくとも週に3食はカップメンを食べる。
面倒くさがりで、残ったお湯がそのままになってしまうこともよくある。

 

どうでしょうか?製品をどう使うかに加えて、行動を決定する一要因である『面倒くさがり』という性格を表すワードを入れています。性格や欲求を入れ込むことで、細かいところまで規定する必要がなくなります。この人だったらこの状況ではこういう行動するだろうな、という共通認識を持つことができます。


最後にもう一つアンチパターンを紹介します。製品には関係ない欲求の付加情報をつけると、その情報に引っ張られてしまい本質を見失うことがあります。


電気ポッドを使うペルソナ その④ アンチパターン【関係ないけど気になっちゃう設定】

尾湯 沸(おゆ わかす)
大学生3年生。現在は同じ大学の1コ下の可愛い系の彼女と付き合っている。
しかしバイト先の先輩女性のことが好きになってしまい彼女と別れるべきか悩み中。先輩とは1日1回以上LINEでやり取りしているので、先輩もまんざらではないようである。
朝が苦手なので目覚めに毎朝コーヒーを飲む。
好きな食べものはラーメン。外食もするが、週に少なくとも3食はカップラーメンを食べる。
片付けが苦手で、部屋のキッチンは洗い物が溜まっていることが多い。残ったお湯がそのままになってしまうこともよくある。付き合っている後輩は家に遊びに来るたびにしっかり片付けをしてくれる。

 

どうでしょうか?優柔不断という性格を伝えたいのかもしれませんが、もはやポッドをどう使うかより、彼女と先輩女性の恋愛模様に目が行ってしまいますね。ということでこれも個人的にNGかなと思ってます。もちろんペルソナをイキイキさせるためには多少の付加情報は必要ですが、バランスが重要ですよね。

自分なりのペルソナ作成のコツを簡単にまとめると、
・検証可能であるかを意識する
・性格や欲求を付け加える
・気になっちゃう不要な設定は付け加えない

ペルソナに付加情報を加えて具体的にすることも重要ですが、さらにその奥底にあるユーザーの性格や欲求にアプローチするのがより重要だと思います。

ということで有意義なペルソナライフを!!

WACATE2017 冬に参加してきました!

こんにちは。JaSST東北実行委員の@ToshiManaPlus1です。
2017年も終わりに近づいており、忘年会シーズンになってきました。
今年を振り返りつつ、来年への勢いを付けたいと思い、
若手を中心としたソフトウェアテスト技術者が集まる勉強会「WACATE2017 冬 ~すべてがTになる~」に参加してきました。

WACATE2017 冬 ~すべてがTになる~ 開催概要 - WACATE (ソフトウェアテストワークショップ)

 

WACATEとは


「WACATE」とは神奈川県のホテルを借りて、一泊二日の合宿形式でひたすらソフトウェアテストについて学ぶことができる勉強会です。名前の通り若手エンジニアをメインターゲットとしており、座学だけでなく、濃厚なワークを体験できることが特徴として挙げられます。「WACATE」とは「Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers」の略称であり、「加速」をキーワードとして参加者が成長できる場づくりが行われています。年2回開催されており、「1つのテーマを深く」の夏開催と「多くのテーマに触れる」冬開催でそれぞれ特色があります。冬開催の今回は多種多様なワークショップで構成されており、多くの知見を得ることができました。

JaSST東北では毎年ワークショップを実施しているため、特にワーク部分に着目して参加した感想を書いていきたいと思います。(数が多いため、1つあたりの感想は少な目です…)


BPPセッション

「WACATE」では、参加申し込みをする際にポジショニングペーパー(PP)という「参加の意気込み」などをまとめた書類を提出する必要があります。前回の「WACATE2017 夏」で最も優れたPPを書いた人によるセッションがBPP(ベストポジショニングペーパー)セッションになります。
今回は@koooooooooookiさんによる自己理解に関する発表でした。自分のマインドとの向き合い方に関するヒントを示す、あまり見ないタイプの発表で、興味深く聞くことができました。

www.slideshare.net


ISONO:Reboot ?なんで、私がベストスピーカー賞に??

技術論文の書き方を学ぶセッションでした。研究職でない方が中々論文を書くことはないかと思いますが、論文にすることで自分がやっていることを体系立てて整理・評価できることがメリットとして挙げられます。また、自分がやっている取り組みを査読という形で第三者から客観的に評価してもらえる、ということもすごく力になるとのことでした。論文を書きましょう!

www.slideshare.net


違いを捉えよう~場の力を引き出すカギを手に

ファシリテーションが得意な講師からは、「違い」に着目するワークが行われました。同じチームで些細なことからすれ違いが発生して上手くいかないときでも、共通点や違いを理解することで上手く活かす道が見つかるよ(意訳)という内容でした。一枚の画像から受けた印象を各自で出し合ったのですが、同じインプットをしているはずなのに、着目点の違いや表現の違いなどでもアウトプットが大きく変わる、ということを学べたワークでした。


ソースコードを読んでみよう

ソースコードをレビューして不具合を見つけてみよう、というワークでした。
ソフトウェアのシステムテストは内部構造に着目しないブラックボックステストが多いですが、ソフトウェアの内部を見ることでシステム特有の不備を見つけよう、という内容になります。
私は開発者なので、ソースコードレビューは比較的得意な部類でした。しかし、単純な不具合でも上手く意識できないと検出できない場合があり、得意だからこそ不具合を出さないように慎重に見ていく必要があると感じました。

www.slideshare.net


ユーザビリティテストをやってみよう!

アプリケーションの使用感について評価を行うユーザビリティテストのワークでした。二人ペアになって、テスト設計からユーザビリティテストの一連の流れを実際にやってみることができる、とても貴重なワークでした。ユーザビリティテストに必要な技法はインタビューのような対話に関する技術が多く、一般的なテスト技法とは違っていて新鮮味がありました。一時間ではもったいない、もっと時間をとった構成で受けたいと思うワークでした。

www.slideshare.net


コミュニケーションで大切なことは「伝わったこと」

コミュニケーションの難しさをお絵かきで体験するワークでした。一方が絵を口頭で伝えて、もう一方がそれを紙に書く、というのを行ったのですが、自分のイメージが上手く表現できない/伝わらないことを知ることができました。先に全体観を共有したり、既知の尺度(長さをcmでなど)表現するといったアイディアもたくさん出てきており、楽しみながら学ぶことができました。


みんなのメトリクス

業務であれば様々なデータを取っているかと思います。ここではデータ計測の意義について考えるワークを行いました。計測できるデータは何でも計測したくなりがちですが、計測するにもコストがかかります。「なんの為に測定するのか」をチーム内で議論して、測定したデータがどのように業務の助けになるのかを整理しました。データがどのように使われるかを知ることによって、ポジティブな感情で測定作業を行えるようになります。

www.slideshare.net


直交表に触れてみよう

膨大なテストケース数になりやすい「組み合わせテスト」に対して、効率的にテストケース数を削減できる「直交表」のワークでした。「直交表」は「実験計画法」に基づいて効果的なテストができる組み合わせを抽出する手法です。しかし、なぜテストケースを大幅に減らせて、できる限り高い効率の良い(バグを検出しやすい)テストケースを抽出できるのかが直観的に理解しにくいところがあります。本ワークでは直交表によって抜き出されたテストケースがどのようなものかを段階的に追っていくことで、初心者にも理解しやすい内容となっています。その気配りにワークを作る側として学ぶことが多かったです。

www.slideshare.net


インシデントレポート:Reboot

いわゆる「バグ票」とも呼ばれる、不具合結果の記録票の書き方についてのワークです。私は業務でインシデントレポートを書くことがほとんどないのですが、ワークのチーム内のテストエンジニアの方からは「タイトルで内容が分かるように記載する」「(効率のため)開発者とのやりとりが少なくなるように再現条件なども明確に書く」など、実体験に基づく話をたくさん聞けて、学びの多かったワークでした。

www.slideshare.net


設計品質とアーキテクチャ

最後は小井土さんによる、開発者目線からみた品質の話でした。特にシステムアーキテクチャについて語られていました。システムアーキテクチャとは、システムの品質特性を強制する目的で導入するシステム構造による仕組みを指してます。講演内では「レシピ(具体的な手順)」ではなく「ガイド(適度に抽象化された指針)」、という言葉が挙げられておりとても印象に残っています。ワークでは目的を達成するための「ガイド」の設計を体験することができました。

www.slideshare.net

www.slideshare.net


クロージング

クロージングセッションでは、参加者が最も加速感のあるポジショニングペーパーに対して投票を行い、ベストポジショニングペーパーが決まりました。今回は福岡からきて、全国JaSST行脚*1を行っている @yoshitake_1201さんが受賞しました。おめでとうございます!


おわりに

多種多様なワークショップがあり、内容だけでなく運営方法についても勉強になりました。良いところはJaSST東北にも反映できるように色々試してみたいと思います。
意欲にあふれた参加者や運営の皆様と触れ合うことで、こちらもやる気も頂きました。2018/5/25(金)のJaSST東北でも参加者に満足していただけるようなHAYST法のワークショップの準備を進めています。JaSST東北に参加していただく方々が加速する助けになれるように、精一杯頑張っていきたいと思います。

*1:JaSST'17 Tohokuにも来てくれました。感謝!

勉強会「バグ票の書き方・改善はじめの一歩」に参加しました!

こんにちは、実行委員のちまゆこと千葉まゆみです!
今回は勉強会の参加レポートをお送りしたいと思います。

 

参加させていただいたのはコチラ↓

connpass.com

 

バグ票ワーストプラクティス検討プロジェクトさん主催の、『バグ票の書き方・改善はじめの一歩』です。
参加者に求められるレベルがふと気になって、事前に主催メンバーのワニさんこと岡内さんに聞いてみたところ・・・「突き詰めると良い報告書の書き方だから、(初心者でも)いけるんじゃないかな」との回答。
「バグ票の書き方=良い報告書の書き方」という捉え方がとても良いなと思って、知人に宣伝しつつ自分も参加することにしました。


セッション1:ワークショップ『バグ票書き方・改善のはじめの1歩』

ずばり、良いバグ票ってなんでしょう?それに対する、悪いバグ票とは??

ワークショップではゲームやアプリのテストを想定し、実際にみんなでバグ票を書いたり、そのバグ票について考えたりするところから始まりました。

サンプルとして様々な「悪いバグ票」のサンプルを読み、どこが悪いか、何故悪いのかを岡内さんが解説。バグの書き方にも指針となる考え方、フレームワークがあるそうです。その具体的な内容をひとつ抜粋すると、バグ票が報告ではなく感情的な個人攻撃になっていないか、といったチェック項目は「Neutral(中立性)」という言葉で表されます。

一通りの解説が終わった後に、もう一度みんなでバグ票記載。解説にあったような様々なチェック項目を視点として持つことで、1回目のバグ票と2回目のバグ票を見比べると少しレベルアップできたような気がしました。 

 

f:id:jasst_tohoku:20171207025132j:plain

(写真:ワーク中のポストイット。中立性以外にも、色々な項目が。)

 

セッション2:事例発表『SQiPシンポジウムSIGワークショップの内容を自組織内でやってみた』

2017年9月に開催された、SQiPシンポジウム2017 SIG11で行なったワークを自組織で実施した際の事例発表とのこと。

スピーカーの城本さんは新横浜のベンチャー企業でQAエンジニアをされているそうですが、ベンチャー企業という社風のせいもあるのか、社員のみなさんのモチベーションが高く風通しも良い印象。テストの話だけでなくその環境が素敵だなと思いました。

自組織での開催はベテランや新人など異なるフェーズにいる方々が集まってのワークとなり、気持ちの良くないバグ票をサンプルとして集めたり、バグ票のフォーマットを考えたり、フォーマットが何故あるのかを話し合ったりしたそうです。

困ったバグ票を実際に読みながら、どうすれば改善できるのか、どういうフォーマットがあればよいかなど複数人で話し合うことで、お互いに様々な視点を発見できたということでした。

最後に城本さんが勤めている会社の「風通しの良さ」の秘密が書かれた書籍の告知がありましたが、組織のあり方に興味のある自分は、テストだけでなく全社的な業務改善の参考として読んでみたいなと思いました。

中でも城本さんオススメの業務ハック(?)は「花一輪(社員の誕生日に、他の全社員から1本ずつ花を集めて、花束を贈ること)」だそうです。笑

 

f:id:jasst_tohoku:20171207025532j:plain

(写真:アクロクエストテクノロジー株式会社 副社長 新免玲子さん著書)


最後に

いかがでしたでしょうか?レポートは訳あって簡潔にまとめましたが・・・その訳とは、こちらの勉強会の中でも特にワークショップの部分が、JaSST東海 S5-3 "バグ票カウンセリング" のプレイベントとなるためです!

全部書いたらネタばらしになってしまいますからね。。。今年のJaSST東海は、明日12/8(金)の開催なので、参加者のみなさまからのより詳細なレポートを楽しみにしています。


(千葉)